2015年8月17日月曜日

すぐる会(2015.07.04) ツォルキンとか


7月頭の土曜日はすぐる会でした。
この日は熊本県中央公民館を借り切ってのゲーム会。
参加してくれたのは私含め10名の方々でした。
ありがとうございました!
 
この日の持ち込みゲーム。
例に漏れず殆んどできてませんw
ただこの日は2卓で回していたりしたので割と稼働率は良かったかなと。
 
一応メインに置いていたゲームは「ツォルキン: マヤ神聖暦」、「レガシー: 時の歯車」の2つ。
今回はほぼボドゲ初心者のあんどーが初参加してくれました。
でも彼は子供の頃から家に「カタンの開拓者たち」があったというサラブレット。
重たいゲームもできるでしょうが、まずは軽めにできる「コロレット」から。
 


 
コロレット

 
ミヒャエル・シャハト作の色集めセットコレクション。
3色まではプラス点ですが、4色目以降はマイナス点。
手番にできることは
①山札からカードをめくり列に配置
②どこかの列をとる
のどちらか。
列は3枚までしか配置できず、人数分の列しかないので、出来るだけカードを配置して自分に有益なカード列を作りたいですが、手番が回ってくるまでにその人に有利な列を残すお人好しなプレイヤーはいるわけもないという分かりやすいジレンマ!
お手軽でとてもすきなのです。
 
基本的に麻雀や人狼、アヴァロンで遊んでいるというあんどーは「超楽しいっす!」と言ってくれていました。


ウィザード

お次はトリテを教えようとこれを。
毎ラウンド増えていく手札を見ながら自分が何トリック取れるのかをビッドするトリックテイキングゲームです。

正確にあてればトリック数×10点+成功報酬の20点、ビッドと獲得トリック数に差異があればその差×-10点。
マストフォローで切り札もあり、スートも4色、ランクは1~13と分かりやすいシステムです。
手札は毎回1枚ずつ増えていくので、だんだんとビッドが難しくなっていきます。
 
これもあんどーが「めちゃくちゃ楽しい…!」とゲーム中悶絶しており、私は嬉しくて仕方ありませんでした。
主催者としてこれほどの喜びはない!
こうしてボードゲームに興味を持ってくれる人が増えるといいなあ。
 
 
トリックテイキングの導入といえば「ウィザード」で決まりでしょう。
何度やっても飽きない傑作だと思います。
このくらいシンプルな方が長く愛されるのかもしれませんね。
 
 
ウィザードプレイ中にけーし、つぐ、なっぱがやってきたので、ウィザードが終わるまで2人プレイの傑作「バトルライン」をインスト。
 
 
バトルライン

2人の間に置かれたフラッグを取り合うゲームです。
フラッグをはさんで、互いに3枚で構成されるフォーメーションを組み力を競います。
使用するカードは6スートの1~10の60枚。
フォーメーションは5種類あり、
同色連番>同数>同色>連番>ブタ
の順で強くなっています。

そしてこのゲームの面白いところは、「そのフラッグにおいて自陣のフォーメーションが勝つことが盤面を見て証明できれば次の手番開始時にフラッグを寄せることができる」というルール。
 

けーしとつぐくん、なっぱが交代でプレイしていました。
これまでのすぐる会では2人プレイゲームはあまりインストしていませんでしたから、みんな新鮮だったようで、楽しんでくれたようでした。
バトルラインは流通が少なくなっているようで、7月16日現在で4000円(!)。
一時期は20000円以上の値がついていました。。
ボードゲーム業界はそんな現状がざらにあるのです。
だから欲しいゲームはすぐに買わないと値が上がってしまったりする事もあるんですね。
 
 
コンセプト

この日もコンセプトw
このときは9人でのプレイでした。
いつもお題のマーカーが置かれるやいなや必ず「シュレック」という回答が(というか私w)出ていましたが、このセッションでは出題者がお題カードを見た瞬間に噴き出していたので、マーカーを置かれることなく回答が成立してしまうというハプニングが起きましたw
こうやってくだらないことで腹を抱えて笑い合える仲間がいることを改めて嬉しく思います。

 
ゴーストップ
 
私がツォルキンのインストをしている間、つぐ、たかし、としき、ぺん、あんどーの5人でこれを。
1~10の得点カードが1枚ずつ捲られ、それに対し「ゴー」か「ストップ」を全員がプロットし、「ストップ」が1人だけならその得点カードを得られるバッティングゲー。
すぐる会ではバッティングゲーで盛り上がらないことがありません。
各プレイヤーは「ストップ」カードは1枚しかもっておらず、1度出してしまうとのちに出てくるかもしれない高得点カードをとれるチャンスはなくなります。
しかし、高いカードには複数のプレイヤーが「ストップ」を出す可能性が高く、どこらへんに落としどころをもってくるかが楽しいゲーム。
プレイ感も軽く、すぐる会ではよく稼動しています。
この日はとしきがインストをしてくれていました。
すぐる会では私がインストをすることが殆どですが、こうしてインストまでできるほど楽しんでくれているのだと思うとすごく嬉しかったです。

 
世界の七不思議

ゴーストップが終わって同じメンバーで次はこれを。
言わずもがな名作で、2011年にドイツゲーム賞で大賞を受賞している作品です。
プレイヤーは文明の1つを担当し、他の文明よりも発展する(勝利点を稼ぐ)ことを目指します。
カードドラフトシステムが用いられており、ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。
勝利点の高め方が戦争や文化や宗教やらで多数あるのでインストは意外と難しかった印象がありますが、1時代回してみた方が早いかもしれません。
 

7人までプレイできる上にダウンタイムが無いのが良い点ですが、基本的に関わりがあるのは右と左のプレイヤーのみの為、向かいのプレイヤーに関しては干渉できずまさに対岸の火事なので絡みはほとんどありません。
その上7人プレイともなれば始めに見る手札は2度と見ることはないので運の要素は強くなります。
まあでも重たいゲームでもないので、「あすこの国はどげんしたと、えらい国力ば高めなはっとっばってん」って感じでも問題ないとは思いますがw


ツォルキン

この日のメインゲームであるツォルキン。
けーし、勝家、へる、なっぱの4人プレイにて。
ボドゲ慣れしている3人と頭脳派のなっぱのお陰でインストもそんなに苦ではありませんでした。
建造物や宗教を通して自分の部族を繁栄させます。

何と言ってもこのゲームの特徴はボードのギミック。
中央の歯車が回ることで周りの歯車も回転する仕組みなのです!
これがゲームのシステムに非常に絡みついている訳ですから、興奮しないわけがありません。

複雑そうに見えますが手番にできることはシンプルで、①労働者を任意の数配置する②任意の数の労働者を引き上げてアクションを解決する、の2つのうちどちらかのみ。
たった2つだけなのに歯車が回ることで悩ましくなるのです!


そしてこのゲームはアグリコラのように労働者へのご飯タイムが計4回あります。
この手のシステムでは食べさせれないとほぼ負けが確定するようなシビアなものが多いため、まずはこの食糧事情を解決して勝利点を得る必要があります。
建造物を建てて得点を得るか、宗教分野に特化して得点を得るか、そのバランスが悩ましい傑作です。

へるが58点でトップでこのセッションは終了。
「マルコポーロの足あと」も同じデザイナーですが、「このデザイナーのゲームは苦手かもしれないです」と勝家。
こうして少しでもデザイナーの話まで出てくるだけで私としては非常に嬉しいことです。
もう一度リプレイしてほしいなあ!
 

モダンアート

クニツィア先生による様々な競りを楽しめる名作!
画商になり、注目株の画家の絵をあの手この手で売り捌くゲームです。
各ラウンド毎に一番売れた画家(多く場に出た)から30、20、10の価値が付きます。
あとのラウンドで価値がついた画家の絵には過去の価値も付加されるので、後半は大きな額が飛び交います。
購入した絵はその価格に応じてラウンド終了時にお金になります。
手番では絵を1枚選び競りにかけるのですが、カードにはフリーオークション、握って一斉の競り、1周のみの競り、提示価での競りの4種類のうちいずれかの方法が描かれていてその競りを行います。

単純にここだけでも面白いですが、売り出す際に「今、新進気鋭のヨーコという画家がいます。彼女のこの絵をご覧ください!これは90年代のポップアートを意識した技法が取り入れられていて…」とPRするのが楽しいんです。
ごっこ遊びでも上等、その世界観に入り込めるのがボードゲームの楽しさですから!


ゴーストップから始まったこの卓はモダンアートが一番の盛り上がりを見せていたように思います。
私が席を離れても各々で楽しそうにプレイする姿を見て、主催者として感無量でした。。
このゲームはそれこそネットオークションで購入しました。
でも現在は再販されたりして入手しやすくなっているようです(2015年8月現在)。
競りがメインのタイトルではその相場観が重要になりますが、1手1手が重苦しくないのでみんな楽しめたのかな?
「競りゲーかあ、面白そう」と横から恨めしそうに呟く声も。
こうして「競りゲー」という言葉が出てくるだけでもすごく嬉しいのです!

 
トランプ・トリック・ゲーム!

モダンアートが盛り上がっている横でけーし、勝家、へる、なっぱにこれをインスト。
私のお気に入りのトリックテイキングの一つ。
狩猟がモチーフとなったゲームです。
4スートの1~12で構成され、計4ラウンドを通してプレイします。
基本的には切り札ありのマストフォローのトリックテイキングなのですが、3ラウンド目までは取れるトリック数に制限があります。
それは「獲得したトリックが次のラウンドの手札になる」という理由からです!
このルールがゲームを面白くしています。
3ラウンド目までは「獲得したスート数×カードに描かれている足あとの数」が点数になりますが、4ラウンド目は獲得できるトリック数に制限はなく、獲得した各カードにつき「熊4点、猪3点、羊2点、狼1点」が点数になります。
つまりどれだけ4ラウンド目の狩りに備えられるかというゲームでもあります。
切り札スートはゲーム開始時に決定されるので、ランダム性が存在するのは最初に配られる手札のみです。
これもオーソドックスなトリックテイキングの部類に入ると思います。
やっぱり名作!
 
 
ピット

久しぶりに遊んだ騒音ゲームw
各プレイヤーでカードを交換して、カードが揃ったら中央に置かれたベルを鳴らして得点という至ってシンプルなゲーム。
シンプルなんですが、これが自然と声が大きくなっていつのまにか騒音を生むのですw
手番等はなく、とにかく交換しまくって自分の欲しいカードを集めなければなりません。
人を選ぶゲームとは思いますが、一体感が生まれる特殊なゲームだと思いますw
おじさんはこのゲームを遊ぶ元気がもうないかもしれません…w
 
 
スカル

髑髏と薔薇のリメイク作品。といっても中身は一緒です。
コースター型の手札を裏向きに伏せて何枚薔薇がめくれるかのチキンレース。
手番では手札を1枚伏せるかチャレンジの競りを行い、1度チャレンジの競りが行われるとそれ以降は競り上げるかパスするかの2択。
チャレンジをする場合はまず自分の札をすべてめくる必要があるため髑髏は伏せたくないところですが、ブラフでチャレンジする意欲を見せるのも1つの手。
私がインストしなくてもみんなでプレイできるあたりこのゲームの稼働率は良いですw
手軽にプレイできますしね。
 
 
カカオ

ゲームフィールドにて購入したシンプルなタイル配置ゲー。
労働者タイルとジャングルタイルを市松模様で配置しながらカカオ豆を売ったり泉で個人ボードのミープルを進めたり、神殿に労働者を送り込んだりしてお金を一番稼いだプレイヤーの勝利。
 

今回プレイしたのは私とぺん、けーしとへるの4人ですが、もともとカルカソンヌに慣れ親しんだ面子ということもありインストは楽に終了。
4人プレイだと自分の手番が回ってくるまでに良い位置がなくなっていることが多く、上家の引きが重要だったりします。
それでも1ゲーム30~40分程度で終わるので繰り返しプレイできる良作だと思います。
泉で最大までミープルを運び神殿で得点をまくったけーしの勝利。
 
 
ボーナンザ

その4人で以前よくプレイしていたボーナンザを。
私たちの間では通称「豆」で通るこのゲームは、「手札の順番を変えてはいけない」というところがポイント。
交渉を重ねつつできるだけ多くの豆を売ってお金を稼いだ人の勝ちです。
このゲーム、個人的には勝ち負けはどうでも良くて、どれだけ自己満足的に手札の豆を消化できるかが大事だったりしますw
時には相手が「え、良いの?!」と思わず言ってしまうような法外な交渉も。
懐かしみながらプレイしましたが、やはり良いゲームです。
勝ち負けにこだわらずプレイした人が楽しくなれるのも良いゲームの要素の1つかなと思います。

 
インカの黄金

やはり人数が多くなり締めくくるのはこのゲーム。
全員でお宝探しに洞窟へ出かけます。
危険カードが2枚出たらアウトで、それまでにお宝を持って帰るかどうかのチキンレース。
宝カードはプレイ人数分で割るのですが、余りはまだ洞窟内においておくのがポイント。
余った財宝は帰るプレイヤーで分け合うのです。
より宝を独り占めしたい場合は奥へ進みますが、危険カードの確率も上昇していきます。
少ない財宝だけど早めに帰る人、まだまだ足りないと奥へ進み続ける人といて、人間性が出るなあとひしひし感じますw
バッティングゲーで盛り上がらないことがありません!



こんな感じでこの日は解散。
初めての人もいたり、トリテが好きだと分かったり競りゲーが好きだとわかったり、色んな発見がある1日となりました。
次は3人ゾンゲー会の記事です!w

 

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