2015年8月18日火曜日

ブルー・リベンジ (2013)

等身大の復讐劇

 
2013年、アメリカ/フランス、91分
監督: ジェレミー・ソルニエ
 
「身の毛もよだつようなサスペンスを観たいなあ」と話していて、某レンタルビデオ店にふらっと寄ったらちょうどこんな素敵なジャケットが目に飛びこんできたのです。←
町山さんの「血で血を洗う抗争を知力を尽くして切り抜けていく、南部ノワールの拾い物だ」というコメントが寄せられていて、これは借りるしかないだろ!と心が躍った映画でもあります。
「コーエン兄弟を思わせるような…」だとか、私好みなフレーズばかり書いてあるんですもの!



ストーリーは、訳あって青いセダンでホームレス生活を送っている主人公ドワイト(メイコン・ブレア)が、ある日警官にある人物が出所することを聞き復讐のために車を走らせる…というもの。

ネタバレになってしまうので詳細は割愛しますが、ドワイトさん良心を捨てきれない行動ばかりで復讐劇としてはダメダメすぎ
でも、実際に復讐しようとしたらきっとこんなものだろうなと思うのです。
ビッグバジェットムービーのような華麗なストーリーなんて現実にはないですからね!
まず前提として、復讐をしても何も生みません。
「それで天国のあいつは喜ぶと思うのかよ!」的なアレです。
ドワイトはそこに気づきながらも、自分を狂わせていく運命に身を委ねます。
 

確かに随所にコーエン兄弟を思わせるようなシーンがあってくすぐられました。
(自分で治療しようとするところ→ノーカントリー、話が二転三転して大きくなっていくストーリー、登場人物がどこか抜けていたり)
特に治療するシーンなんてまさにそれ。
コントラストも淡い感じが個人的に好みです。
映画を通して映り込む青が印象的な作品。
特に私は前半部分にぐっと惹かれました。
 
多少のバイオレンスな表現を含んでいるので、苦手な人はご注意を!






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