2014年5月1日木曜日

セブン


るーてなんと!
ポッカすぐるです。

4月も終わり、気怠い5月がやってきました。
というわけで先日、大好きな映画「セブン」と「ノーカントリー」のブルーレイを購入。



好きな映画とはどうしてか、時間を過ぎるのも忘れるし何度観ても飽きないものですよね。


特に「セブン」は、思い入れの強い作品です。
フィンチャー監督の作品は「ゾディアック」も好きですが、1995年に彼が世に解き放ったこのサスペンス映画を超える作品は彼自身をもってしても作れないのではないでしょうか。


モーガン・フリーマンとブラッド・ピットが好き、というのも勿論あります。
初めは単にそこからでした。
でも観れば観るほど、この映画の奥深さに気付く…ような気がしますw

この作品のテーマは勿論「罪」、そして「厭世観」。
サマセット(モーガン・フリーマン)はこの世を憂いている定年間際の刑事。
そこへ奇妙な事件が発生、同時にミルズ刑事(ブラッド・ピット)が同じ分署へ配属になり…というお話。

ミルズの妻トレーシー役を演じたグウィネス・パルトローもとても良い味を出しています。
私の好きなシーンは、と言ってもたくさんありますが、3人が食事をするシーンとトレーシーがサマセットへ悩みを打ち明ける場面。


「…こんなひどい世の中に自分の子どもを産み落とすと思うと、怖くて仕方が無かった。
もし君が産まないつもりなら黙っておけ。でも、もし君が産むつもりなら、精一杯甘やかして育ててやれ。」

サマセットのこの言葉を聴くたびに、この映画を観るほどに、何も言えなくなって目が熱くなります。
それは多分、私も同じことを思っているから。
どんな世の中になるか分からないけれど、せめて自分の子どもだけは愛情に溢れた家庭で生きていて欲しい、と。
私はそんな家族を作っていきたいなあと切に願うのです。



確かにこの映画にとってラストシーンは非常に重要です。
でもそこだけじゃない。
この映画を観て考えることがたくさんあるから。

「真犯人は〜」等のつまらない推測も要りません。
映画「セブン」は、ミルズ、サマセット、トレーシーの3人の、心の葛藤を描いた映画だからです。



この作品を偉大なものにしたのは、監督デヴィッド・フィンチャー、脚本のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー、音楽担当のハワード・ショアは勿論ですが、やはりと言うかブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの素晴らしい演技が挙げられるでしょう。

この時の2人だからこそ良い。
劇中でサマセットはミルズに「俺にもそんな時があったよ。感情で生きるやつも面白い」
感情に任せて生きるピットの青々しさと、それを経験し理性で行動するフリーマンの世を儚む感じ。



音楽が、映像が、脚本が、演技が、すべてが完璧にマッチしたのがこの「セブン」なのです!


こうしたサスペンス映画がこれから出て来ないかなあと、日々思っているポッカすぐるでした。

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