2013年のカナダ映画。
原題は「an enemy」。
別府にあるブルーバード劇場にて鑑賞しました。
監督はカナダのドゥニ・ヴィルヌーヴ。
この監督は同年に「プリズナーズ」も公開しています。
「プリズナーズ」は熊本にあるdenkikanにて鑑賞しました。
「プリズナーズ」は娘が誘拐された父親(ヒュー・ジャックマン)の物語で、これもネットの波を見てもらうとたくさん解説が書かれていたりしますが、キリスト教における天使と悪魔の戦いなんだそうな。
こうしてしっかりと描いてある裏テーマにはキリスト教が題材にされる事が多々ありますが、私自身無宗教な身ですから完全に楽しめない(解説を見てもしっくりこない)ところに歯がゆさを覚えたりもするのです。
教養としてキリスト教について深く知ることができれば、多くの映画をもっと楽しめると思うのですが…。
「プリズナーズ」にて刑事役で出演している俳優、ジェイク・ジレンホールが「複製された男」の主人公であります。
個人的なジェイク・ジレンホールといえば、「ブロークバック・マウンテン」(2005)でのカウボーイ役、また「ゾディアック」(2007)でのイラストレーター役で、どちらにおいても素晴らしい演技を見せてくれました。
だいぶ味が出てきています。
さて、今回の「複製された男」では、ジェイクは大学の先生を演じています。
ある日、ふと観た映画で自分とそっくりな男を見つけ…?
というのが話の大筋です。
「あなたにはこの謎が解けるか」的な(何番煎じなんだろう…)ありきたりな触れ込みのあった本作ですが、私のような新米の若造には確かに一回鑑賞しただけでは分かりませんでした。
さて、裏に隠れたテーマなのですが、これは映画評論家である町山智浩さんの「映画その他ムダ話」にて詳しい詳しい解説がなされています。
私は映画館を出ながら帰り道も考えに考えていましたが、結局答えは出ず。
早々に町山先生に教えを請いましたw
ただ、これを聴いた時、ため息が出てしまう程に分かりやすく、そしてもう一度観たくなるのです。
もし興味があって「複製された男」を鑑賞された方は是非町山さんの解説をお勧めします。
また、ブルーバード劇場はレトロな雰囲気ですごく興奮しました。
趣のある館内。
お店の主人もとても気さくで優しい方でした。
映画にしても音楽にしてもボードゲームにしても、何度も繰り返して楽しめる作品が「名作」だというのが私の持論です。
繰り返し楽しみ得る「味わい深さ」が必要不可欠なのです。
お店の主人もとても気さくで優しい方でした。
映画にしても音楽にしてもボードゲームにしても、何度も繰り返して楽しめる作品が「名作」だというのが私の持論です。
繰り返し楽しみ得る「味わい深さ」が必要不可欠なのです。
そしてまた、ボードゲームにしても映画にしても音楽にしても、すればするほど、観れば観るほど、聴けば聴くほど面白くなっていく。
文学でもそうだと思うのですが(私はあまり読書をしないので…)、「作品」には完全なオリジナルなど殆どなく、デザイナー、映画人、ミュージシャン、すべての人々はそれまで世に出された「作品」から影響を受けて、そこに自分のオリジナリティを乗せていくのです。
そこに面白さがある。
その人が何に影響を受け、どんな考えをもってその作品を築き上げたか、それを知っていく事で更に面白くなっていくのだと信じて疑いません!
ボードゲームとCDとDVDで部屋が殆んど埋まってしまっているポッカすぐるでした。
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